パワーリフティングの「フルギア」と「ノーギア」って何が違うの?

パワーリフティングに興味がある人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれない「フルギア」と「ノーギア」。この2つは実は同じ競技なのに全然違う雰囲気を持っていて、初心者から見るとちょっと混乱しちゃうこともありますよね。今回はその違いをシンプルに、かつしっかり解説していきます!

フルギアとは?

まず「フルギア」は、その名の通り「ギア」と呼ばれる補助的な装備をフルに使って行うパワーリフティングのこと。具体的には、スクワットスーツ、デッドリフトスーツ、ベンチシャツ、ニーラップ(膝を巻くバンド)なんかが代表的です。これらのギアは、体をサポートしたり、関節を守ったりする役割があって、結果的に「持ち上げられる重量」をグッと増やしてくれるんです。

例えば、スクワットスーツを着ると、バーベルを下ろすときにスーツの反発力で戻りがラクになったり、ベンチシャツだと胸での押しが強力になったり。大会だとフルギアの選手が400kgとか500kgとか、信じられないような重量を扱うこともあって、見てるこっちが「人間ってこんなパワー出せるの!?」って驚くシーンもよくあります。

ただし、ギアを扱うのは簡単じゃないんです。着るのもキツイし、慣れるまで時間もかかる。しかも、ギア自体が高価だから、気軽に始めにくい一面もあります。

ノーギアって?

一方で「ノーギア」(RAWとも呼ばれる)は、基本的にギアを使わず、自分の体だけで勝負するスタイル。といっても、ベルトやリストラップ、ニースリーブみたいな「軽いサポート」はOKです(大会のルールによるけど)。要するに、フルギアみたいにスーツやシャツでガチガチに固めることはせず、生身の筋力とテクニックでバーベルを上げるんです。

ノーギアの魅力は、シンプルで分かりやすいところ。特別な装備がいらないから、パワーリフティングを始めたばかりの人でも挑戦しやすいんです。それに、自分の「本当の力」が試される感じがあって、達成感もひとしお。フルギアほどの重量は出ないけど、300kgや400kgをノーギアで上げる選手を見ると、純粋に「すげえ!」ってなりますよね。

どっちがいいの?

じゃあ、フルギアとノーギア、どっちが優れてるの?って話になるんですが、これは完全に好みと目的次第。フルギアは重量を追求したい人や、競技として極端な記録を目指したい人に人気。一方でノーギアは、自分の筋力やフォームを磨きたい人、シンプルに楽しみたい人に支持されてます。

面白いことに、コミュニティでも意見が分かれるんですよ。フルギア派は「ギアを使うのも技術のうち」と主張するし、ノーギア派は「純粋な力が正義!」って言い張ったり。でも、どっちもパワーリフティングの楽しさを追求してるって点では一緒なんですよね。

まとめ

簡単に言うと、フルギアは「装備の力も借りて最大重量に挑むスタイル」、ノーギアは「自分の力だけでどこまでいけるか試すスタイル」。どちらもパワーリフティングの醍醐味が詰まっていて、選ぶのはあなた次第。もしジムでバーベルを握る機会があったら、まずはノーギアで始めてみて、興味が湧いたらフルギアに挑戦するのもアリかも。

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